ALSの在宅介護には自薦ヘルパーの活用が必須だと思う

数年前、父が気管切開をした後、病院で今後の在宅介護のためのミーティングが開かれました。

そこでは「ALSの在宅介護は家族が見る。家族がメイン」という話をされ、

母と僕は内心「マジかよ・・・」という思いでした。

実際、現行の制度を使っても訪問看護師の方と事業所のヘルパーの方が一日3~4時間来てくれるだけで

それ以外の時間は家族が介護する日々が続きました。

そんな生活が1年ほど続いた後、母がネットで自薦ヘルパーという制度を見つけました。

全国ホームヘルパー広域自薦登録協会
http://www.kaigoseido.net/ko_iki/

「自薦ヘルパー」は利用者が自分自身でヘルパーを面接し、採用を決め、シフトを決めるシステムで、

言い換えれば、利用者個人の専属ヘルパーを雇えるようになる制度です。

母が上記サイト(広域協会)に問い合わせ、近くの登録事業所と話がまとまり、すぐに利用が始まりました。

何人も面接したりと最初は大変ですが、無事に良い方が見つかり、

現在は2名採用して、合計月300時間ほど入ってもらっています。

この方たちのおかげで、ぼくは外に働きに出られるようになりました。

本当に助かっています。

こんなに便利なシステムですが、まだまだ認知されていないらしく、

冒頭の病院での話でもあったように、我が家の周りでは病院関係者・ケアマネージャー等含め誰一人その存在を知りませんでした。

他のALS患者の中には、7~8人の自薦ヘルパーを雇って、

その方たちの手を借りながら全国を飛び回るような活動をされている方もいらっしゃるそうです。

家族が介護で大変な思いをしているのを見るのは、介護される本人にとっても辛いことだと思います。

この制度が広く知られることを切に願います。

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