前回マイトビーと組み合わせて使っていた「自作プログラム」を紹介しましたが、ブラウザを使って動くように作り直しました。こちらで公開しています。
http://a-l-support.com/device/communication.html
GoogleのChromeを使います。(Chrome以外でも動作しますが、その場合読み上げ機能が使えません)
ChromeはGoogleのサイトからダウンロードできます。あらかじめインストールしておいてください。
マイトビーの設定の仕方
トビーコミュニケーターを起動します。
どこでもいいので右クリックして「編集画面」を選択します。
編集画面になったらまず「ファイル」→「ページセットのプロパティ」を上写真のように編集します。
次に「ファイル」→「ページセットの操作」→「ページセットを開く」を選択。
上写真のように設定します(写真クリックで拡大)。ページセットを開いたときにChromeが同時に起動するように設定しています。
次に編集画面左側の「挿入」欄の一番左にあるボタンをクリック。中央の何もない白いページにボタンを二つ配置します。
わかりやすいように色分けしました。中央に「大きな灰色のボタン」、右上に「青い小さなボタン」を作成します。
「大きな灰色のボタン」を右クリックして「ボタンアクション」を選択します。
アクションとして
「マウスポインターの位置の設定」→「画面上部から500ピクセル 画面左側から250ピクセル」
「マウスクリック」→「左ダブルクリック」
「キーを送信」→「キー F2」
「音声の再生」→「(事前にダウンロードしたクリック音の素材)」
の4つを設定します。
同様に青い小さなボタンにもアクションを設定します。
小さなボタンには
「移動」→「その他 前のページセットに戻る」
だけを設定します。
以上で完成です。
Chromeの設定の仕方
マイトビーのページとChromeを同時に起動するので、Chromeの起動ページにhttp://a-l-support.com/device/communication.htmlを設定しておくと、介助者の操作がなくなり楽になります。
Chromeの右上から「設定」→「起動時 特定の1つのページまたは複数のページを開く」→「ページを設定」を選択すれば起動ページを設定できます。
実際の画面
上記のように設定したページセット(cddファイル)を起動すると、同時にChromeも起動してこのような画面になります。
「大きな灰色のボタン」を押すと(見ると)画面左側が操作できるはずです。
「小さな青色のボタン」は介助者専用のボタンで、クリックすると前のページセットに戻ります。
尚、戻る前にChromeを手動で閉じた場合、もう一度ページセットを起動してもChromeが自動起動しません。(二重に起動しないように設定しているため)
Chromeは閉じないでおくかページセットの再起動時にChromeを手動で起動してください。
拡張部分の操作方法
※マイトビーがない方でもキーボードの「F2キー」を押すと動作します。
白いパネルが青くなった時に選択するとそのパネルに書かれている動作を実行します。
①
「設定ボタン」
介助者が操作します。
間隔・・・パネルが青くなる時間の間隔を変更できます。
定型文の編集・・・よく使う語句を編集します。を右上の+ボタンで新しいページを作成できます。ページには「文章」と「リンク」を作成できます。「文章」はそのまま編集域に表示される文字。「リンク」は別のページへのリンクが作成されます。
定型文のダウンロード・アップロード・・・別のパソコンで定型文を編集した後ダウンロードし、マイトビーのブラウザにその定型文をアップロードすることができます。
②
「編集域」
ここに文字が表示されます。
③
「▼はい・いいえ」
選択すると「はい」「いいえ」を選ぶ画面になり、どちらかを選ぶと
その文字が編集域に表示されます。
先頭の「▼」は「この先にも選ぶ項目がある」=「下にも階層がある」
という意味です。
④
「▼文字を書く」
このパネルを選択していくと五十音(あいうえお~わをん)が表示されます。
文章を入力したい時にはこの機能を使用します。
⑤
「▼定型文」
設定ボタンで編集した定型文が表示されます。
(初期状態では何も表示されません)
「たんを吸引して」「足を動かして」等、よく使う語句を
あらかじめ介助者が登録しておき、必要な時にすぐに選べるようにする機能です。
⑥
「【読み上げ】」
編集域に入力されている文字を読み上げます。
Chromeブラウザを使用していないと動作しません。
⑦
「▼削除」
編集域の文字を削除します。
「一文字削除」と「全削除」が選べます。
その他
「【最初に戻る】」
これを選択すると一番最初の画面(一番上に「▼はい・いいえ」がある写真の画面)に戻ります。
感動です。自分の気持ちを言葉で伝えること❗️とても大事なことです❣️
限られた時間をどうぞ大切に
ありがとうございます!コメントいただくことはとても励みになります。
重度の難病の方であっても、可能な限り言葉でのコミュニケーションを取り続けられる環境がもっと整備されていくといいなと思います。